2007年から選定が続けられていた、ハッシュアルゴリズムの「SHA-1」の後継にあたる、SHA-3が二週間ほど前(2012/10/02)に決定していたようです・・・知らなかった。
http://csrc.nist.gov/groups/ST/hash/sha-3/winner_sha-3.html
あんまり日本では報道されないんですかね(僕の情報収集がへっぽこなだけ?)。久しぶりにNISTのサイトを訪れてみたら、赤文字で「Winner」とあり、びっくりしました。
ファイナリストから選ばれたのは、「Keccak」。
「ケチャック」と発音するようです。ベルギーとイタリアの研究者グループによるアルゴリズムです。
まだ、ドキュメントやソースコードに目を通し切れておりませんが、sponge functionというおもしろい特徴を持つハッシュアルゴリズムのようです。
様々なサイズのバイナリを入力し、またそれをお好みのサイズでハッシュ値を出力できるらしい。いわゆるスポンジのように吸収して、伸縮自在というイメージなんでしょうか。
あの、セキュリティの大家であるブルース・シュナイアー氏は当初、SHA-1のコリジョン(衝突)問題はさほど重大でないことが最近わかってきたところから「SHA-3を選定する必要はない」と発言されていましたが、今回の選定結果には、満足しているし、すばらしいハッシュアルゴリズムだと申しております。↓
http://www.schneier.com/blog/archives/2012/10/keccak_is_sha-3.html
ちなみにブルース・シュナイアー氏も携わっていた「Skein」というアルゴリズムも、SHA-3のファイナリストに残っていました。
まだ決定ホヤホヤですので、ちょっとずつ仕様とソースコードを検証しながら、将来的に「アタッシェケース」への実装を考えていきたいと思います。
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