一昨日の土曜日、はじめてQt 勉強会 #11 @Tokyoにも参加。まとめは、こちらです。
めっちゃ濃いことやっている人たちばかりで腰引けました(笑)。
僕はせいぜいライブラリの寄せ集めで、さくっとアプリつくっちゃうという軽さが、とても恥ずかくなります(笑)。続々成果が発表されるなか、勉強会でやりたかったこと、をやる前に、ちがう問題が発生し、さらにそれもその日に解決できずに、宿題になってしまったという・・・
ただ、主催者の @task_jpさんからのアドバイスもあり、その後、それら宿題を解消できたのでここにシェアします。
メインメニュー「環境設定」というは、いわゆるコレです。
Qtの公式ページを見ると、
http://qt-project.org/doc/qt-5/qmenubar.html#qmenubar-on-mac-os-x
If you want all windows in a Mac application to share one menu bar, you must create a menu bar that does not have a parent. Create a parent-less menu bar this way:
[cpp]
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar(0);
[/cpp]
親のないメニューバーから生成する、とある。
ただ、すでにそのようなメニューは作っていて、どこに「それら」を挿入するのかが分からない。
[cpp]
QMenu *fileMenu = menuBar()->addMenu("&File");
fileMenu->addAction(tr("&New Window"), this, SLOT(fileNew()), QKeySequence::New);
fileMenu->addAction(tr("&Open…"), this, SLOT(fileOpen()), QKeySequence::Open);
fileMenu->addAction(tr("&Save"), this, SLOT(fileSave()), QKeySequence::Save);
fileMenu->addAction(tr("Save &As…"), this, SLOT(fileSaveAs()));
[/cpp]
結論を言うと、なんか、実に微妙な実装なのですが、AddMenu() にある特定の文字列があれば、
QMenu のどこに存在してようと、良いみたい。
マニュアルにもそう書いてある。
http://qt-project.org/doc/qt-5/qmenubar.html#qmenubar-on-mac-os-x
String matches | Placement | Notes |
---|---|---|
about.* | Application Menu | About <application name> | The application name is fetched from the Info.plist file (see note below). If this entry is not found no About item will appear in the Application Menu. |
config, options, setup, settings or preferences | Application Menu | Preferences | If this entry is not found the Settings item will be disabled |
quit or exit | Application Menu | Quit <application name> | If this entry is not found a default Quit item will be created to call QApplication::quit() |
なので、ソースコードには、こんなふうにしました。
[cpp]
QMenu *fileMenu = menuBar()->addMenu("&File");
fileMenu->addAction(tr("&New Window"), this, SLOT(fileNew()), QKeySequence::New);
fileMenu->addAction(tr("&Open…"), this, SLOT(fileOpen()), QKeySequence::Open);
fileMenu->addAction(tr("&Save"), this, SLOT(fileSave()), QKeySequence::Save);
fileMenu->addAction(tr("Save &As…"), this, SLOT(fileSaveAs()));
//ファイルメニューにぶら下がるようにコードを挿入
fileMenu->addAction(tr("about.*"), this, SLOT(aboutPaneView()));
fileMenu->addAction(tr("preferences"), this, SLOT(optionPanelView()));
[/cpp]
こう書くと、「ファイル」メニューのプルダウン項目に表示されそうですが、そこには表示されず、
実際は、アプリケーションメニュー内に表示されます。
「about.*」は、ママです。そのままアスタリスクを書きます。.plistにある「アプリケーション名」をQt が自動的に引っ張ってきて、「About AppName」という感じに表示してくれます。たぶん、アプリケーションが日本語表示対応なら、「AppNameについて」というメニューになるはずです。
「preferences」も同様に、日本語環境に対応させると「環境設定」と表示されるようです。
File メニューの中に AddMenu() したのに、実際はアプリケーションメニューに表示されるという、なんだか気持ち悪い仕様ですが、MacOSXがそうなのであって、他のOSでは、ちがう実装になるということに注意が必要でしょう。
一昨日のQt 勉強会 #11 @Tokyoでも、「気持ち悪い」「ホントに大丈夫なの?」との感想がありましたが、「マニュアルがそうなっているので、そうなんでしょう」っていう結論でした(笑)。
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