今まで誰も教えてくれなかったので(笑)。
ぼく、リアルもネットもトモダチ少ないから・・・(ワロエナイ)。
世の中には、プログラミングに最適なフォントは、Source Code Pro くらいかと思っていました。わりとマジで。
一応、Sorce Code Proをご存じない方のために、付記しておくと、Adobeがつくって公開した、オープンソースです。GitHubでも公開されています。↓
https://github.com/adobe/source-code-pro
Source Code Proフォント、とても気に入っているのですが、唯一の難点は欧文のみなので、開発環境によっては、日本語が表示されないか、化ける、なんか微妙に高さがズレたりなどする。
で、一方の「Ricty」は、プログラミングでも評価の高い、「 Inconsolata」という欧文フォントに、ゴシック体の等幅和文フォントを合成してつくったというもの。
ただ、ライセンス的な問題に抵触するようで、True Type Fontファイルとしての配布は行っておらず、「スクリプトは用意しておいたから、自分で材料集めて、好きにやってね」という体。
https://github.com/yascentur/Ricty
上記サイトにある説明通りにやっていけば、ハマることはまずないと思いますが、少しだけ補足すると、FontForgeとは、フォントを生成するソフトウェアです。合成とはいえ、曲がりなりにもフォントをつくるためには必須ツールです。
あと、スクリプトに付属する.peファイルは、Portable Executableの略じゃありません。なんか、調べてもなかなか出てこないのですが、「postscript edit」の略で、FontForgeを動かすためのスクリプトファイルの拡張子です。
さて、スクリプトの実行です。
ちなみに、僕は、MacOSX(10.9.3 = Marvericks)上で、実行しましました。
少しハマったのは、オプション引数を後ろにつけて実行してしまい、正常に動作しなかったのですが、説明書をよく読めということですね。スクリプトのすぐ後ろに付けろとある。
正常に生成されたので、そのままフォントをダブルクリックしてインストールしました。
表示はこんな感じです。
上の画像は、PhpStormのエディタ画面で、生成したフォントの「Ricty Discard」で表示してみました。
ふーむ・・・なんとなく違和感が。もう好みの問題か。
で、考えました。今までSource Code Proを使うときは、コメントアウトは、基本英語で記述していたのですが、この方法で合成すれば、日本語でもコメントアウトが書けるかもしれない。そう思って調べると、、、
やっぱり、やっている方がいらっしゃいました。すごい。
CodeMFont
https://github.com/MasayukiFukada/CodeMFont
これも、丁寧に書かれた説明書(README)通りに作業すれば問題はありません。上がっている「generate_CodeM.pe」のスクリプトファイルをFontForgeに読み込ませるだけです。
僕が少しだけハマったところといえば、FontForgeがインストールされている場所がちがっていた点です。
スクリプトを開くと、冒頭に、
#!/usr/bin/fontforge
とありますが、僕の環境では、
#!/usr/local/bin/fontforge -script
こう書き直して、無事フォントを生成することができました。
表示はこんな感じ。
うん、いいかも。
追記2(2014/06/07):
CodeM本家の方に、プルリクエストを取り込んでいただけました! なので、現状ダウンロードは本家の方からどうぞ。
CodeMFont
https://github.com/MasayukiFukada/CodeMFont
追記1(2014/06/01):
上記のスクリプトでCodeMを生成すると、句読点「、」「。」がど真ん中に来て、微妙に違和感があったので、その文字位置だけ修正して、作者様にプルリクエストを出してマージをお願いしました。
本家ファイルにマージされるまでは、一応、ここに置いておきます。
generate_CodeM.pe
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2件のコメント コメント
いまはSource Han Code JP,Source Han Monoが便利ですね。
たしかにおっしゃるとおりです。現在はそちらの方が主流かもしれませんね。
実は僕も最近は、こちらを主フォントに使うことが多くなっていますね。
この記事の執筆当時は存在していなかったので、このコメント欄にて補足をぶら下げておきます。
この「Source Han Code JP」は、コーディング用途の「Source Code Pro」をベースに、
日中韓フォント「Source Han Gothic (和名:源ノ角ゴシック)」を組み合わせた等幅フォントです。
CodeMとちがって、わざわざ手元でビルドすることなく、成果物をそのままダウンロードして使えます。
Source Han Code JP – GitHub
https://github.com/adobe-fonts/source-han-code-jp
上記のページにある、「Download the fonts」からまとめてDLできます。
https://github.com/adobe-fonts/source-han-code-jp#download-the-fonts