アタッシェケース4( 正式版 )
Windows10, 11 / macOS
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※NET Framework 4.6.2 以降
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※macOS 10.14 (macOS Mojave) 以降
「アタッシェケース4」は日常的に使うことを想定し、見た目のシンプルさと簡便な操作性に注力しながらも、
世界標準の暗号アルゴリズムを採用した強力なファイル/フォルダ暗号化ソフトです。
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ソフトウェアの紹介
ファイル暗号化はわずか3ステップ
暗号化はわずか3ステップ。ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、簡単に暗号化することができ、
フォルダごとドラッグ&ドロップした場合には、1つにまとめて暗号化ファイルを作ります(フォルダごとパックします)。
なお、暗号化の際にはデータに圧縮がかかりますので、サイズがコンパクトになります。
復号する(元に戻す)際にもドラッグ&ドロップするか、ダブルクリックしてパスワードを入力するだけで、
簡単に元のファイルやフォルダに戻すことができます。
自己実行可能形式での出力
また、暗号化ファイルを実行形式(*.exe)ファイルとして出力できますので、
アタッシェケースを持たない人へ暗号化ファイルを渡すことができ、復号することができます。
※なお、Mac 版では自己実行可能形式での出力はできませんが、
Windows 版で生成した実行ファイル(*.exe)を復号することは可能です。
Windows、macOS両対応
Windows、macOSでのデータのやりとりが可能になります。
現在のところ macOS 版は、Windows 版に比べて、機能面で劣りますが、
今後、Windows 版へ機能を近づけていく予定です。
公開鍵暗号
ver.4から公開鍵暗号(RSA)にも対応しました。公開鍵・秘密鍵を交換することで、
ZIPのパスワードをやりとりするなどの必要がなくなり、より安全にデータのやりとりが可能になります。
暗号アルゴリズムは世界標準
暗号化アルゴリズムには、2000年10月に
アメリカ政府標準技術局(NIST)
によって選ばれた、次世代暗号化標準 AES(Advanced Encryption Standard)を採用。
また、暗号化モードは、CBCモードを使用しております。
RFC2898によるキー派生
RFC2898 にある、
「PKCS #5: Password-Based Cryptography Specification Version 2.0(パスワードベースの暗号化仕様)」 に基づき、
ソルト(まさにお塩)となる乱数を混ぜ込んでパスワードベースのキー派生を1,000回繰り返した後の、派生キー、
初期化ベクトルを順々に出力し、それぞれを暗号化の際のキー、初期化ベクトルに使用しています。
新データ形式(正式版)
ver.4 から、新データ形式になりました。ver.3 までの開発で培ったノウハウから、
より効率的に暗号化・復号できるようになりました。
なお、ver.4 では、ver.3, 2 のデータを復号することができますが、
逆にver.3, 2 では、ver.4 のデータを復号することはできません。
データ形式の詳細については、「
ここ
」を参考にしてください。
旧バージョンは以下にあります。
開発ロードマップ
思っていたよりもMicrosoft社開発環境のクロスプラットフォーム化が遅れています。かつmacOSアプリケーションは、ウェブベースでなくファイル暗号化アプリのようなデスクトップアプリケーションであると、クロスプラットフォーム化には向かないと判断しました。
そこで開発ロードマップを改訂し、現在公開中の「アタッシェケース4」のサポートをMicrosoft社のライブラリのサポート期限である「2026/01/12」にまで延長します。
必然的にデータの互換性があるmacOS版も、同様のサポート期間とします。
今後、暗号アルゴリズムのAESに脆弱性が発見されないとは言い切れませんし、
現状の公開鍵暗号、またはデジタル署名アルゴリズムに代わる「ポスト量子暗号(Post-Quantum Cryptography) 」の標準化作業が
NISTで
進んでいます。
それら、新しい技術が出てきたときに、次版「アタッシェケース5」の開発を検討したいと思います。ですので、リリース時期は未定です。
今後は現行の「アタッシェケース4」の動作の安定化と、機能追加などに注力し、より使いやすいものを目指します。
ver.4 から商用でのご利用は有償になります
Windows
「試用期間」は、一か月としていますが、
アプリにその制限はなく試用し続けることもできます。十分試用した上で検討し、お支払ください。
価格は、1ユーザー = 550円(税込)です。
なお、
は、フリーライセンス版として無償でお使いいただけます。
個人利用だが、お支払いいただくことで「支援」「寄付」という形で応援したいという方が
いらっしゃるのなら、それも大歓迎です。その際には、商用と同様に、レジストレーションコードが発行されます。
これらに伴って、旧バージョン ver.3, 2 のサポートは終わりになりました。
ただし、引き続き旧バージョンは、個人利用、商用に関わらず無償でお使いいただけます。
macOS
macOS版については、誰でもが(個人利用、商用利用に関わらず)無償で利用することができます。
ただし、それは当ウェブサイトからダウンロードされたものであって、
App Store で取り扱うものは有償になります(個人利用、商用を問いません)。
macOS版も含め、なぜ当ウェブサイトからのダウンロードは無償で、App Store からは有償なのかは、
次の項目にある理由のとおりです。
商用利用が有償になった理由
理由はいろいろありますが、ウェブサイト管理・維持費用、ソフトウェア開発継続コスト、
特にWindows上で安全を証明し、警告メッセージなくインストールできるようにするため
実行ファイルに付与する「コードサイニング証明書」代金、
また、macOSでは、開発者登録料(Appleデベロッパー登録料)など、
広告収入が減る中で、とてもまかないきれなくなってきたからです。
バグや、苦情のメールはたくさんいただきますが、どのような方々が使っているのか見えず、
正直モチベーションが下がっているということもあります。
なお、ソースコードは、GPLv3ライセンスで公開されていますので(macOS版は非公開)、
野良ビルドしてのご利用に制限はありません。
あくまでこの公式サイト、または
App Store
からのダウンロードに
ご利用料金がかかります。
つまり開発維持コスト、コードサイニング証明書代など含め、配布されるものに関しての費用とお考えください。
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ダウンロード
Ver.4
ハッシュ値
MD5:
SHA-1:
SHA-256:
MD5:
SHA-1:
SHA-256:
MD5:
SHA-1:
SHA-256:
Windows 版の更新履歴
Mac 版の更新履歴
旧版 Ver.3
- Microsoft からサポートが打ち切られておりますが Windows XP でも「一応」動きます。
- 動作には無印の
.NET Framework4
以上が必要です。
更新履歴
旧版 Ver.2
オープンソースライセンス
GPLv3ライセンス
Copyright (C) 2020 M.Hibara
This program is free software: you can redistribute it and/or modify
it under the terms of the GNU General Public License as published
by the Free Software Foundation, either version 3 of the License,
or (at your option) any later version.
This program is distributed in the hope that it will be useful,
but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.
See the GNU General Public License for more details.
You should have received a copy of the GNU General Public License
along with this program. If not, see <http://www.gnu.org/licenses/>.
ソースコード
Microsoft Visual Studio 2019
でビルド・動作確認済みです。 リソースファイルなど、ビルドに必要な一式すべてが含まれます。
バグや要望などのIssueへのご報告、プルリクエスト、フォークなど大歓迎です。
なお、MacOS版は、Appleの規約上、オープンソースにすることはできませんので、非公開です。
ただ、暗号化・復号に必要なクラス(具体的には、Encrypt4.cs, Decrypt4.cs)は、
共通のものを使用しています。
データ仕様
ver.4から、取り回しの良さも考え、暗号アルゴリズムは、AES256bit CBCモードに変更しました。
将来的に.NET が、Rijindael の 256bit 対応を切る方向で動いていることも考慮しました。
また、以前まではチェックサムに高負荷の SHA-1 を用いていましたが、
チェックサムには十分であると考え、MD5を採用しました。
データに格納するファイル情報は、文字列ではなく、バイナリデータでシリアルに保存するようにしました。
詳しくは、以下のPDFファイルをご覧ください。
データ仕様のダウンロード
旧バージョン(ver.3, 2)含め、データ構造を知るには、上のPDFデータをダウンロードして、ご確認ください。
オンラインヘルプ
アタッシェケース オンラインヘルプ
操作方法、各動作設定、暗号化仕様の詳細などはこちらから
お問い合わせ
お問い合わせ(サポート)は、メールにて行っております。以下までお問い合わせください。
ひばら みつひろ
なお、不具合の報告などは、お使いの OSバージョン(Windows か、macOS か、またそのバージョン)、
アタッシェケースのバージョンを明記の上、こちらでも再現可能な状況をご説明いただけると助かります。
こちらで、その不具合を再現できなければ、修正は難しいです。
可能なら、再現可能なファイルやパスワード(ダミーデータ、ダミーパスワードで構いません)を添付していただけると、
修正がスムーズに行えます。