β版リリース時にもブログ記事を書きましたが、バグ報告もなくなり、自身で使っていても、目立った不具合がなくなってきたため、正式版としました。それでも細かいバグはまだまだありそうですので、もし何かあれば報告をいただけるとうれしいです。
https://hibara.org/software/attachecase/
前述の記事でも書きましたが、Ver.2からの変更点のおさらい。
ver.2は、2004年の開発開始からほとんど修正されることのなかったファイルフォーマットに手を入れました。冗長な部分を削除し、やや弱かったパスワード部分の扱いを改良、メモリで扱う部分を大きくし、また高速化(並列処理)に適したフォーマットにしました。
ですので、Ver.3で暗号化されたファイルは、Ver.2では復号できませんので、あらかじめご注意ください。ただし、Ver.2ファイルはVer.3では開けます。つまり上位互換です。
パスワード付きZIPファイルへの対応はおまけです(笑)。知人からの要望を受けて、入れてみました。邪魔で不評なら将来的に削除、好評なら復号処理も入れようかと思います。
技術的な変更点は、
今までC++Builderで開発を行ってきましたが、毎年のバージョンアップ費用がもはや個人ユースとして耐えられなくなってきたのと、無料で使える、Microsoftの「Microsoft Visual Studio Express 2015 for Windows Desktop」にした方が、より多くの人にとって、オープンソースからのプルリクエストや、フォークがしやすいのではないかと思い、乗り換えてみました。
また、暗号化ツールという性質上、セキュリティ面での使用を躊躇してしまうのを少しでも軽減しようと、コードサイニング証明書を付加してみました。法人ではなく僕個人のもので、けっこうなお値段でしたが、少しでも安心して使っていただけるようにと自腹で負担しました(泣)。
より多くの人に使っていただけるのが、開発者としては望外の喜びです。
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日々の開発作業で気づいたこと共有を。同じところで躓いている人が、 検索で辿り着けたら良いな、というスタンスで記事を書くので不定期更新になります。
12件のコメント コメント
Ver.2.8は2012年7月に登場し 私が使えるようになったのは
約7カ月後のVer.2.8.2.4頃になってからでした。
Ver.3は今年のお盆の頃の登場で、同じく私が使えるように
なったのはVer.3.0.2.2から。登場から一カ月くらいしか経って
いません。
Ver.3の登場当初は、Ver.2.8の歩みを考えれば 私が使える
ようになるものがリリースされるものは来年年が明けてから
くらいかな と思っていました。
また、今回はプログラムを一から書き直しているという情報も
ありましたので、かなり早く完成度が上がったなと思いました。
.NET Framework4が必要になりますが、プログラム本体は
Ver.2.8のときより格段に小さく、そして動作は軽くなっています。
細かい不具合のことはよくわかりませんが、昔から使って
おられる方にはある程度は満足していただけるものに
なっているように思います。
コメントありがとうございます!
公開時いつも完成度が上がらず申し訳ありません・・・(笑)。
なかなか一人のチェック態勢では、自身でも使っていない機能も多くあり、チェックしきれていない状況です。
ただ、公開後、たくさんのバグ報告をいただき、叩かれることによって、良いものが仕上がっていった感じがします。
Ver.2ではあまりありませんでしたが、Ver.3では熱心のバグ報告をいただくことがあり、それにしがみついて修正していった賜物でしょうか。
ユーザーさんからのご報告に感謝、感謝です。
Ver.2.8までは動作設定のシステム設定の中に「送る」フォルダー
を設定できる項目がありましたが、Ver.3ではなくなっています。
「送る」フォルダーの設定はアタッシェケース以外のプログラムも手動
で設定できます。方法はネット検索をかければ簡単に見つかります。
Ver.3は手動で「送る」フォルダー設定をしましたが、Ver.2.8では
動作設定で「送る」フォルダーを設定できます。
では、Ver.2.8で手動で「送る」フォルダー設定をしたらどうなるか。
ということで、実際にやってみました。
結果は、手動設定でも「送る」フォルダーは設定でき機能しますが、
動作設定で設定した場合とちょっと動作が変わりました。
それがどう変わったのかということは、動作設定全体で機能の一部
の働きが変わったとしか紹介できません。
使う人によって動作設定(全体)の設定内容が異なるためです。
Ver.2.8の動作設定の中に「送る」フォルダーを設定できるように
してある理由がよく理解できました。
アタッシェケースは多くの方が使っていて、「送る」フォルダー
が何か知らない使う 必要がない という人は設定しない方が
いいでしょう。
多機能ソフトも設定によって機能を絞れるようでしたら
必要な機能に絞った方がいいでしょう。
その方が様々な使い方に柔軟に対応できます。
シンプル・イズ・ベストです。
アタッシェケースはとても多くの機能を備えています。
これらを組み合わせると、面白い使い方ができるので以下に紹介します。
①システム設定
「送る」フォルダーにショートカットを作成 を設定
②一般
処理後にアタッシェケースを終了する を設定
③一般/パスワード
暗号化時のパスワード保存 , 復号時のパスワード保存 を設定
暗号/復号時に確認無しに記憶パスワードで実行する を設定
④一般/ウインドウ
処理中は常に最小化する , タスクバーに表示する を設定
上記を設定したら、暗号化したいファイルの上にマウスカーソルを置き、右クリックして
「送る」フォルダーでアタッシェケースを起動します。
すると アタッシェケースのメインウインドウは表示されないで、暗号化が始まります。
終わるとアタッシェケースは自動終了します。
復号も同様の手順でできます。
これにより大変簡単な操作で暗号化/復号ができ、かつ目立つアタッシェケースの
メインウインドウが表示されないので、周囲の人に暗号化/復号をしたことを知られず
に済みます。
ここで、上記③を下記に変更する方法があります。
③’ 高度な設定/パスワードファイル
パスワードファイルのドラッグ&ドロップを許可する を設定
暗号化時にパスワードファイルを自動チェックする を設定
復号時にパスワードファイルを自動チェックする を設定
暗号化/復号時、確認無しにパスワードファイルで実行する を設定
パスワードファイルを使うのは、セキュリティー向上のためです。
そして、暗号化時と復号時のパスワードを違うものにしておきます。
暗号化したファイルはメール添付で送り、受取先では暗号化したパスワード
(又はパスワードファイル)で復号できるように設定します。
つまり、自分と受取先で暗号化/復号のパスワード(又はパスワードファイル)
を相互に反対にしておけば、自分が暗号化したファイルを他人がやって来て
自分のパソコンで復号化しようとしても全く同じ操作ではできません。
これでさらにセキュリティーを高めています。
私もアタッシェケースを上記設定にしており、日々これで暗号化/復号しています。
たいへん便利で気に入っています。
上記設定の個々の機能の説明は省いていますので、
ヘルプを見て内容を理解できる方のみ設定してください。
Ver3からの使用ですが、
TOPのEXEをselectしてからdropしても
複合化に移行します。
ひも付け直して頂けるとうれしいです。
今日のVerUp確認せず書き込み申し訳ありませんでした。
ソフト開発ご苦労様です。
私は、 ver.3.2.0.3にてこのソフトを利用をさせてもらいたいと思っているのですが、
暗号化するフォルダー内にサブフォルダーが含まれていると、暗号ファイルは
出来上がりますが複合後にサブフォルダーが消えてしまう不具合が見つかりました。
そもそも暗号化にサブフォルダーが省かれてしまっているのか?
何らかのバグ的なものなのかわかりません。
以前のVer2.75では問題なくサブフォルダーも復元されますが、それ以上やVer3.xx
がどれも同じ現象になってしまいます。
恐れ入りますが、ご確認+プログラム修正をお願い出来ませんか?
コメントありがとうございます!
可能なら、再現性のあるデータがあると、不具合も修正しやすいのですが・・・こちら側で現象を再現しないことには直しようもなく・・・。
可能であれば関連データを開示していただけるとありがたいです。その際は、ウェブサイト内にある私のメールアドレス宛までお願いいたします。
🙂 OK !
オンラインヘルプのセットアップ/インストール,アンインストールのところで
atcs28**.exeになっています。
最新Verが3.2.3.0ですから atcs3***.exeの方がいいと思います。
Ver2や2.8時代の頃のことを知らない方には「アレ??」と感じるかもしれません。
でもまあヘルプの中の表記のことで、ソフト自体の動作には問題はありません。
プログラムを更新する際の対応となりますでしょうか。
お礼としてコメントします。
社員10万人以上の大企業の社員です。
今まで社内で便利に使わせていただいておりましたが、有償化により社内PCより削除されることになりました。
残念ではありますが、ご事情を拝見しましたので仕方ないことと思います。
小さい部署単位で購入も考えましたが、大企業では取引先に信用調査があり、小さい会社や個人の方が作成しているソフトウェアに支出することができない壁があります。
10万人規模の会社がほぼ全員とても便利に使っていたことを知っていただき、少しでも今後のモチベーションにしていただければと思います。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。開発の励みになります。
今後使われないということは残念ではありますが、また何か機会があればよろしくお願いいたします。